マルメロ農家STORY

『花岡さん』がいっぱい!諏訪湖への旅


ジャム屋さんに紹介していただいたマルメロ農家の花岡さんを訪ねて、いざ、諏訪湖へ。
「着いたら連絡ください」と言われていたので、正確な住所もわからないまま到着したのはいいのですが、花岡さんに電話をしても、出ない。何回かけても出ない。「え・・・どうしよう」と途方にくれ、仕方なく、Googleマップで花岡農家を調べてみたら、ありました1件。「よし!ここだ」と確信し、車を走らせると、おおお、リンゴ畑が見えてきました。りんごを収穫していた女性に走り寄って、「花岡さんですか?お電話した蟹瀬です、ご主人とお話したいのですが」と言うと、小柄の女性は、「そうですか」、とご主人のもとに案内してくれました。ところが、ご主人はポカンと、「どなた?」と言う反応・・・あれれ、これは違う花岡さん?!すると、農家の女性が一言、「ここみんな花岡なのよ」と。 私たちは呆然・・・みんな花岡?このエリア・・ そういえば花岡医師、花岡造酒などなど花岡だらけ。またしても困ったことに。「携帯に電話しても連絡が取れないこと、マルメロ農家を探していること」を伝えると、「きっとセイイチさんのところだね」とおおまかな行き道をもらい再出発することになりました。運よくちょうど大量のマルメロを収穫している農家さんを発見!「よかったあ、着いた。」と車を降りて、元気に挨拶。ところが、またポカンとされてしまいました。「ああ、参った。また違う花岡さんかあ。」するとそのおじさんが、「きっとセイイチさんのことだね」と電話をかけてくれたのですが、つながらないので、親切にもこの先だよと走って案内をしてくれました。探していた花岡農家の花岡さんとやっとご対面!!「携帯かけた?え?かかってないよ?僕の携帯壊れたかな・・あ、かかってた・・。」笑ってしまうほどチャーミングな花岡さん。セイイチさんのマルメロの木に出会えた瞬間です。

マルメロ農家に残った3本の木

 

待ちに待ったマルメロの木と対面。私たちはたわわに黄色い実をつけたマルメロの林を想像していたのですが、出会えたのはたったの3本の木。花岡さんが数年前にマルメロの木が生えている土地を売る際に、個人用に残した3本だけだったのです。売却した理由を尋ねると、「跡継ぎがいないし、りんごと違って需要がないからねえ。」とちょっと悲しげに語ってくれました。

花岡さんのマルメロの木は、それはそれは美しく、まるで、「私たちが主役よ」と言わんばかりに凛と立っていました。マルメロの実にはひとつひとつ丁寧に白い袋がかぶせられていたのですが、訪ねてきた私たちのために袋をとってくれました。現れたのはなんとも立派な黄金のマルメロ。フワフワのうぶ毛に守られまるで宝物のようでした。古くはギリシャ神話の神々から世界中の皇室までがマルメロに魅了されてきたワケが分かるような気がしました。

「日本でも昔から、マルメロをシロップ漬けにしたり、ジャムにしたりして楽しまれていたし、中には種を美容クリームの代わりに使っている人の話を聞いたこともあるけどね」と語る花岡さん。手間をかけて季節の果実を食べる人が少なくなったのをとても残念がっていました。

マルメロの木が農家から消えていく。その原因が「手間をかけて季節を楽しむ人が少なくなった」のであれば本当に淋しい限りです。

いざ、ジャム作りヴィラ中村へ