「地球の反対側に来てわかった、本当に大切なものの見つけ方」
「地球の反対側に来てわかった、本当に大切なものの見つけ方」
海外転勤で、家族揃ってブラジルへ
コロナ禍での延期を経て2年越しの渡航
この夏、夫の海外転勤に伴いブラジルへ移り住んだ我が家。今、日本から地球の反対側に来て約3か月が経ちました。慣れないこと、時に戸惑い不安になる時もありますが、周りの方々の支えもあり、家族みんな元気で前向きに暮らすことができています。
実は、夫に海外転勤の辞令がでたのは、ちょうど世界がコロナ禍に突入した頃のこと。 夫は先に現地へ赴任しましたが、私たち母子はいつ渡航できるかもわからないまま日本に残り、結果的には2年近く離れ離れの状態が続いていました。
多くの方がそうであったように、先が見えず大変なことも多かった2年間。
でもだからこそ、自分自身の生き方と改めて真剣に向き合うことのできた期間でもあり、その時間を経て新たな環境の中へ飛び込むことができました。
そして変わらず、「書くこと」は私にとっての軸となっています。
今後は海外から、皆さんの毎日をちょっと前向きにできるようなコラムをお届けしていきたいと思っています。
自分にとって大切なものは何か、迫られた2年間
ブラジルへ送れる荷物は「段ボール5箱だけ」の衝撃
海外転勤という大きな変化と転勤延期は、物理的にも精神的にも「自分にとって本当に大切なものは何か」という問いと、真剣に向き合う機会となりました。
例えば身の回りの生活に必要な「モノ」。
我が家は転勤が決まった当初、海外向けに引っ越し荷物を半分以上出してしまったあと、コロナ禍で延期を決めました。そして今回いざ渡航!という段になって衝撃を受けたのが、これから新たに送れる荷物は「あと段ボール5箱」だけしかないという事実…。
約2年前、最後は徹夜で必死に準備して送った荷物の多くは、子どもたちが使う予定だったものです。しかし、今や洋服類は全てサイズアウト、学用品や本やおもちゃも年齢に合わなくなっているものも多く、もともと制限があり厳選して送った日本の食材などは、当然ながら賞味期限切れ(他の駐在家族の方に使っていただきましたが…)。子連れの上に行き先はブラジルで、新たに送りたいものは山ほどありました。
渡航前、下見に来た引っ越し業者さんに「ほとんど送れないので、これをチャンスに心機一転、全て処分し断捨離されると考えたらいかがですか?」といったことを冗談めかして何度も言われた時に思わず浮かんだのは、悔し涙でした。
2年前、一所懸命整理して準備して送ったものが半分以上無駄になったこと。
2年間、家具など不十分な状況で、残ったものを大切にしながら暮らしてきたこと。
それなのにさらに「荷物を減らせ」と言われること。
もちろん、家にある荷物はとても5箱に入る量ではないし、その方にも悪気はないとわかりつつ、抑えても上がってくる涙に自分でもちょっと驚きながら、それを隠すのに必死で途中からはほとんど押し黙ってしまいました。
結果的には5箱よりは多く送れることになりましたが、それでも「量が限られる中で、海外に何を持って行くか」迫られたことは、自分と家族にとって何が必要か、真剣に考える機会となりました。
どうしても必要なもの、は実はそんなに多くない
一方で、気に入っていた家具や身の回りの物を送ってしまったまま過ごしたこの2年間、多少買い足したり、我慢して工夫したり…時に不満が噴き出してしまうこともありましたが、意外とそれなりに快適に暮らすことができていたのも事実。
そして実際ブラジルに来てみて感じるのは、よく言われることですが、住んでしまえば結構「なんとかなるものだ」ということです。
もちろん、「ああ、あれがあったらなぁ」と思うことは毎日のようにあるし、全てに於いて日本の様に便利ではありません。でも、意外と大丈夫。ブラジルは探せば日本食材がわりと手に入るため、おうちごはんは毎日和食だということにも支えられています。
転勤が決まった頃、駐在経験のある女性に海外引越しについてアドバイスを求めたことがあります。
その時に言われたのが「持って行きすぎないほうが良い。現地で暮らしている人がいるんだから絶対なんとかなるし、今は心配でも、現地に行くとその土地の物を使いたくなるはず」という言葉。
当時は不安が勝りピンと来ていませんでしたが、今ならば実感を持って頷くことができます。
他人がどう言おうと、自分にとって大切なもの
そんな中でブラジルに来てから自分には欠かせないと改めて思ったのは、本や映画や音楽
でした。
小さいころから本が好きで、2年前の荷造りの際に家族から「デジタル時代なのに」と言
われながらも、自分がこれまで集めてきた大切な書籍とCDは全て送りました。
再会して感じたのは、2年間会えなくて本当に恋しかったということ。そこに好きな本や
音楽があると落ち着き、あまり時間はない中でも時に、好きだった本を大切に読み返して
います。
音楽も然りで、こちらに来て聴くのは意外と日本の曲ばかり。子どもに教えてもらった最
近の曲も試すし、若い頃に楽しんでいたものも聴き返す日々。
私にとってはどちらも、まだ仕事もしておらずママでもなかった頃の自分を思い出し、ふ
と自分自身に立ち返る時間にもなっているのではないかと感じています。
また、夫がギターを弾くので、それに合わせて家族で歌ったり(他人様に聴かせられるようなものではありませんが…)、週末に4人揃って映画を観たりする時間も、これまで離れ離れだっただけに幸せを感じる瞬間です。
海外転勤をきっかけに身をもって感じているのは、「本当に必要なものは案外多くはなく、縛られなくても良いのかもしれない」「でも、誰がなんと言おうと大切にしたいものはある」ということ。
自分にとって大切なものとは、必要なものとは何か迫られたおかげで、自分なりの答えが見えた2年間だったと改めて思います。
「自分の軸」があることは、人生を前向きにする
環境が激変したからこそ気づいた「変わらないもの」
ブラジルは、やはり日本では考えられないようなこともあり、自分でコントロールできないことが次々起こります。うまくいかない時も多いけれど少しずつ生活ペースができ、最初の慌ただしさが落ち着き、再び記事を書き始めた時に感じたのが「実は日本と変わらないかも」ということでした。
地球の反対側に来て、文字通り環境はガラっと変わりました。でも、「周りに感謝を忘れず、家族との暮らしをだいじにしながら、自分の心に響いたものを自分の名前で書くことを大切に生きたい」という、自分の根本にある想いや生き方は一緒。
そして日本でもブラジルでも、日々良いことも大変なこともあるのも一緒。
自分が大切にしたいものが分かっていると、表面上は変わっても生活の核は変わらないのだということを実感できたのは、私にとって大きな収穫でした。
もちろん落ち込むこともありますが、家族が揃ったこともあり、根本のところは揺らいでいない感覚があります。そして、ブラジルに来て変わらないということは、きっとどこに行っても変わらないはず!
これからも自分なりの「軸」を大切にしながら、目の前に現れたものを大切に、身も心もフレキシブルに生きていきたいと改めて思っています。
そしてこの軸は自分だけで築いたものではなく、コロナ禍で海外転勤が延期になっていた2年間を含め、これまで自分の生き方やキャリアに対して悩み、試行錯誤し、家族や友人や仲間や様々な方に支えていただいてきたからこそ見出せたもの。物理的には離れてしまった皆さんへの感謝は増すばかり!
そして気軽に繋がり、こうやってお仕事も続けられる時代になったことも本当にありがたいです。
限られたスペースに詰め込んだ、レナ・ジャポンの化粧品
以前と比べてすっかりモノに固執しなくなりましたが、年齢も重ねたからこそ、本当に良いもの・好きなものは大切にし続けたい。
そんな私が今回、厳選した荷物の中に可能な限り詰め込んだもののひとつが、レナ・ジャポンの製品たちです。こだわりの詰まった、化粧水と石鹸だけのシンプルスキンケア。美容液で洗う、コンディショナーいらずのシャンプー。
そして、現在クラウドファンディング中のフェムテックVEGAN栄養機能食品「食べるビタミンD」SUN+d ( https://lenajapon.com/pages/sund )。
どれも、もう既に使い終わりが見えてきているため、郵便事情が悪いこの国でどう手に入れようか真剣に悩んでいるところです。
でも日本を出発する直前にお会いし、温かく送り出してくださったレナ・ジャポンのクリエーティブディレクター・蟹瀬レナさんにいただいた「LJ トラベルセット」は、使うのがもったいなくてまだ飾ったまま…。このコラム執筆を機に、思い切って使おうかなと考えている今日この頃です。
「食べるビタミンD」SUN+d(サンディ)
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ライター
佐々木はる菜
株式会社リクルートを経て、結婚・出産を機にライターへ。現在は、人気女性誌のwebサイトでのコラム連載や通信社での特集記事などを中心に、国内外のトレンド、商品・サービスや社会的な取り組みなどを幅広く執筆している。 子育て中の視点を活かした取材によるリアルな体験記事が得意で、2人の子どもを連れて海外取材を行った経験も。出産離職や海外転勤など自身の経験から「女性の生き方」についての発信をライフワークとしており、ママ起業家のインタビュー記事連載や駐在妻への情報発信、教育やフェムテック分野の記事執筆も精力的に行っている。
Instagram https://www.instagram.com/halna212/
HP https://miraiwotsumugu.com/
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