このままでいいの!? いまだにカロリーという言葉に振り回される私たちの食生活。
こんにちは、エシカルビューティーフードクリエーター&FEMFOOD®︎イノベーターのフレデリックです。
僕は20年近くシェフ、そして食品開発者として食に関わってきた中、日頃常に欠かさなくチェックしていることがあるんだ。
それは世の中の食材、食品、食習慣の変化。
その中でも、今日そしてこれからの未来に“サプリメント”という存在に頼る生き方に関して、長い間興味深く観察をしてきたよ。
ここ過去5年くらいの間だけでも、僕たち消費者は栄養・健康についての興味と多くの知識を持ち始め、(いい意味でも悪い意味でもあらゆる情報が手に入りやすくなりましたよね。)それにより、たくさんの企業が消費者のニーズを叶えたような栄養サプリメントや健康食品を販売しているよね。企業によってはサイエンスベースの栄養機能がしっかり摂れる製品もあれば、そうでない製品も市場には残念ながらたくさんある。
しかし、一歩下がって考えてみると、現在、「新しい食事基準」は、「栄養価の高い」サプリメントに基づいて考えられるようになっていると思わない?
おそらく一部の人にとっては問題ないように思えかもしれないけど、もう少し深掘りして考えてみて。
僕が個人的に「ベーシック フード」と呼んでいる食事がある。
ベーシックフードとは、「Dumb(馬鹿げた)フード」
Dumb Food(馬鹿げた)食べ物は基本的に、健康、エネルギー、幸福などには結局役に立たないと僕は思っているよ(いくら味は美味しくてもね)。
そして、これらの食品またはこの業界の発展は、「カロリー」提示導入の影響が一つの大きな原因だと僕は考えているんだ。
もちろん、もともとカロリーは、消費者が食品の健康/エネルギーを評価するための簡単な方法を提供するために発明されたもの。
しかし、実際には低カロリー= ヘルシーは矛盾してないかな。 僕は、高カロリー食品よりも、健康に悪い低カロリー食品を作ることはとっても簡単だと思っているよ。
例えを言うと、100カロリーの白パンから得られる栄養素は、100カロリーのナッツとは大きく異なるよね。
残念ながら何年前の健康基準が今現在でも多くの人を洗脳してしまっているのではないか。
”できるだけカロリーの低いものでタンパク質や食物繊維がちょっと追加されている食品を。’という考え方は本当意味がないと僕は思うんだ。「 馬鹿げた食品」の世界はこうやって作られていっているのも事実ではないかな。
サプリメント市場は成功を収めているけど、
本当に”サプリメント”と呼ぶのは正しいのか。
数年前から今日にかけて、僕たちのダイエットにミネラル・ビタミンが足りていないという理解から、サプリメントという形で補充するというトレンドができた。日本人の人口半分がサプリメントを摂っており、アメリカでは5人に4人がサプリメントを毎日摂取しているんだ。ただそれでも、ビタミン・ミネラル不足は解決してない。(おかしいと思わない?)
この現実をみて僕はとても面白いと思っている。
サプリメントという名に隠された本当の意味はなんなのか。
馬鹿げた食品(DumbFood)が作り上げた栄養に対してのギャップを埋めるために”サプリメント”という栄養補助が生まれた。これは私たちが気づかないうちに作り上げた馬鹿げた食品DumbFoodによってできた新しい問題の解決法としてサプリメント=ライフピルということになるよね。
またここから新たな(または根本の)問題がみえてこないかな?
もちろん、ほとんどの消費者は自分の健康のために何を食べるべきか高い意識を持っていると思う。でも、知識と健康への関心があったとしても、必要な栄養素レベルを満たすことは実際には非常に難しいよね。
例えば、毎日家でしっかり料理をしたくても、準備の時間やコストもかかったり、家庭への負担になる。だから続けることができないのが現実だよね。
私たちが本当に必要としているのは、
「よりスマートな食品」。
(毎日の食品やパントリーのアイテムから、可能な限りの栄養素を提供するように注意深く設計され、準備された食品たちのこと。)
食材自体が栄養豊富で健康的でおいしいもの。
さらにそれにプラスしてエキストラに私たちが不足がちな栄養素を含む食品が必要ということ。
僕がここで言いたいのは、「食べ物」が私たちの本当の“サプリメント”であるべきで、ピルであるべきではないということなんだ。
さらに熱く語ってしまうと、食べ物と錠剤の栄養素を消費するバイオアベイラビリティ(体への栄養の吸収の仕方)は非常に異なる。一般に、私たちの体は錠剤よりも食べ物からよりよく栄養素を吸収できるようになっている。だからほとんどの錠剤(ピル形状)は必要なものを確実に僕たちの体に吸収させるために量を過剰摂取するというきっかけにもなってしまう。
つまり私たちは栄養を食べ物からは過小摂取し、錠剤から過剰摂取していることになるっ・・・ておかしいよね。
「スマートな食べ物」とは何?
LJ Food のいくつかの簡単な例をあげると、
僕たちが手にしやすくなった、一般的な食べ物がより愚かになり、私たちの薬がより賢くなる道を歩き続けることは、間違った道のように思えるんだ。
やはり僕たち、人間は「食べる」というところから本当の健康を手に入れて、幸せに生きることが大切なんではないかな。
フレデリックは世界中のミシュランスターレストランでシェフとして活躍後、食製品/コンセプト開発を手がける。2013年には食品開発会社”CHEW"の共同経営者となり100社以上の大規模からスタートアップの食品会社の製品開発をしてきた。
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